作品名 作者名 カップリング
ペットという言葉 メリー氏 カナミ×シンジ

 その日でシンジは十九歳になった。
 そんなめでたい日だというのにもかかわらず、両親はいない。
 今家にいるのはシンジと妹のカナミだけだった。
「ハッピバースデートゥーユー♪ ハッピバースデートゥーユー♪
 ハッピバースデーディアお兄ちゃんー♪ ハッピバースデートゥーユー♪」
 カナミが手拍子をして歌った。
 雰囲気を出すためか、部屋の電気を消している。
「ほら、お兄ちゃん火消して、火」
 カナミをそう促すが、シンジには躊躇いがあった。
 というのも、使われている蝋燭が、
「赤と白の紅白を用意してくれたのには礼を言おう。だが、この太さの訳を
 訊こうか」
 直径2〜3センチほどで、どうやってケーキの上に載せているのかも不思議
 なくらいだった。
「え、私のコレクションから選んだんだけど、気に入らなかった?」
「うん、まず人として間違ってるよね」
「いいからいいから。ほら消さないと」
 シンジは仕方なくため息も利用して十九本全ての蝋燭の火を消した。
 速攻で全ての蝋燭を抜くと、ケーキがボコボコになっていて、少しだけ
 ショックなシンジ。
 こんな時にまでエロボケはしないでほしかった。
「今日はめでたい日なんだ。無礼講でいこうじゃないか、うん。
 さ、料理が冷める前に食べよう」
「あ、お兄ちゃん私が取ってあげるよ。何たって今日の主役だからね」
 ウィンクをして、肉料理や野菜料理を取り分けるカナミ。
「そうか、何だか悪いな」
 照れ隠しで頭を掻く。

 さすがに普段から家事をこなしているだけあって、カナミの作る料理は
 どれもこれもが美味かった。

「あー食った食った。ごちそうさん」
 居間のソファにもたれながら、シンジは腹を撫でた。
 そこへ洗い物を終わらせたカナミが来た。
 夕食時の態度とは何だか違い、余所余所しいというか何というか、普段の
 彼女からは感じられないものがあった。
「カナミ、今日はサンキューな。今日のは普段よりもスゲー美味かったよ」
 それに気づかないシンジは笑顔で言う。
 普段が普段だけに、多少雰囲気が変わっても気づかないのだろう。
「お、お兄ちゃん……」
 珍しく言いよどむカナミに、シンジは首を傾げた。
「どうした?」
「プ、プレゼントがあるの! ちょっと待ってて」
「えっ? ちょ、カナミ」
 シンジの呼び止める声を振り切って、カナミは居間から出て行った。
「?」
 さすがに雰囲気の違いに気づいたシンジはさきほどよりも首をひねった。
 しかし、いつも変人達に振り回され、変な出来事には慣れていることが
 功を奏し、気持ちをすぐに切り替えられた。
 そして数分後、居間へカナミが現れた。
「お、お兄ちゃん……」
「ん? どうし……ぶっ!!」
 シンジが振り向き、そこにいたカナミの姿を見て思いっきり吹いた。
 端的に表現すると素っ裸。それに付属して真っ赤なリボンで自身の
 身体を縛っていたのだ。

「プ、プレゼント受け取って下さいっ!」
 あまりの出来事にシンジの脳は真っ白になってしまう。理解出来ない。
 口はパクパクと動くが、ちゃんとした言語になっていない。
「お兄ちゃんでも少しくらいは気づいたでしょ? 私がお兄ちゃんのこと
 一番大好きだって」
「あ、や、いや、な……」
 らしい言語もはっきりと言葉にならない。
「だからお兄ちゃんに私を上げる。私を好きなようにしていいよ。
 でも、その前に一つだけお願いがあるの」
 カナミは頬を赤くして身体全体をもじもじとさせている。
「お兄ちゃんを食べさせてほしいの」
 言うとシンジのズボンを下ろし始めた。
「ちょっ、カナミ! 待てっ!」
 やっと言いたいことを言えるようになったが、カナミは手を止めない。
 ズボン、パンツを下ろし、カナミの身体を見せ付けられて大きくなった
 シンジ自身がカナミの目の前に現れた。
「嬉しい。お兄ちゃん、私で勃起してくれたんだ。あむ」
「うあっ!」
 カナミが口に含むと、シンジは思わず声を漏らした。
 じゅる、くちゅ、ちゅう、ぺろ……。
 縛られて身体の自由が利かないというのに、器用に体を動かし、
 シンジの大きく反り立った分身を舐め、吸い、舌で刺激する。
 カリの裏や割れ目などの特に敏感に反応を見せる部分には重点的にやった。
「ダ、ダメだカナミっ! で、出るっ!」
 その瞬間シンジはなんとか自分の意思でカナミの顔を離し、それと同時に
 カナミの顔には白い液体がかかった。
「お兄ちゃん、私で気持ち良くなってくれたんだね」

 顔にかかった白濁液を丹念に指で集め、口へ運ぶ。

 そんな官能的な姿を見せられて、シンジの若い分身は再び反応する。
「悪い私におしおきしてお兄ちゃん……」
 その一言にシンジの理性はプッツンした。
「そうだな、悪い子にはおしおきが必要だもんな」
 シンジはそう言うとカナミの尻を掴み、濡れた秘所へと舌を伸ばした。
 ピチャ、クチュ、チュ、ジュルル……。
「あんっ!」
 シンジの舌が入ってくるのに過敏に反応する。
「あっ、お、お兄ちゃん、ダ、メ、やっ、出ちゃうっ!」
 カナミはそういうと大きく体を反らした。その瞬間、プシッという音ともに 失禁した。
 シャー……、ポタ……ポタ……。
「おもらしするなんて、とんでもない悪い子だな」
 シンジはそう言うとキッチンへ行き、ケーキに刺していた赤い蝋燭を持って
 きた。
 ライターで火を点けると、解けた蝋をカナミの背中へ垂らす。
「うあっ!」
 熱さで悲鳴を上げるカナミに、シンジは二滴、三滴と垂らしていく。
「うぁ、んんぅ!」
 しかしカナミは嫌がる素振りを見せず、それを甘んじて受ける。
 蝋燭の火を消して、肩で息をするカナミの耳元で囁く。
「まだ足りないか?」
 カナミは視点の定まっていないうつろな目でシンジを見て、頷いた。
「よし、じゃあついてこい」
 カナミを縛っているリボンの端っこを掴み引っ張る。
 カナミ自身がそれを狙ったのかどうか、そのリボンはカナミの首に巻かれ
 ていた。
 シンジがリボンを引っ張り先を歩く。
 しかしカナミは立ち上がろうとせず、四つん這いのまま後ろに続いた。

 着いた先はカナミの部屋だった。
「お前の玩具を出せ」
 言われるがままにカナミは隠していた大人の玩具を全て出した。
「よくこんなに溜め込んでたな。どれがお気に入りのやつだ?」
 カナミは中から一つ、口に咥えた。
 奇妙奇天烈な物の中ではいたって普通のバイブだった。違うとすれば、
印象で大きいと思う程度だ。
「これを使ってたのか。俺のとこいつじゃ、どっちがいい?」
 シンジの質問に、カナミはハッと顔を上げた。
 その目はシンジの顔と手に持ったバイブを行き来し、最後に止まったのは
 シンジの顔だった。
「そうか。正直者にはご褒美を上げようじゃないか」
 言うなり、カナミの後ろに回ると一気に自分の分身を突き入れた。
「ああああぁっ!」
 十分に濡れていたそこは、抵抗すら見せずに受け入れた。
「ははっ、カナミは本当にスケベだな。すんなり受け入れちまった。
 どうだ、気持ちいいか?」
 その問いにカナミは頷く。
 シンジの体が前後に動く度に、カナミの腰もそれに合わせた。
「ヤベッ、さっき出したばっかなのにまた出ちまう。
 カナミ、どこに出して欲しい?」
 腰の振りが速くなる。
「お、お兄ちゃんの出したい所に出していいよ。私は何でも聞くから」
「そうか。だったらこのまま中に出してやろう。
 う、出るっ!」
 ドクッ! ドピュ、ドピュ……。

 カナミの割れ目からシンジの出した白い液が漏れる。
「さ、こいつの出番だな」
 そう言うとシンジはカナミ愛用のバイブを用意し、それを自分の分身の
 代わりに入れた。
 ブブブブゥゥ……。
 小刻みに震える音が鳴る。
「オレの好きな場所は知ってるよな?」
 その問いにカナミは頷き、自ら尻を開いた。
 柔らかな尻の中心にはすぼまった穴がある。
「よしよし、いい子だ」
 シンジはそう言うとその蕾を舐めた。
 硬く閉ざされたそこをほぐすため、何度も何度も舐めた。
 カナミの身体は小刻みに震え、蕾に刺激を与えられるたびに大きく震えた。
「あっという間にほぐれちまったな。もう指一本なら」
 シンジの指がカナミの蕾を開いた。
「んんっ」
 慣れない感触が身体の中へ入ってくるのを感じ、カナミは押し殺した声を
 漏らす。
 抵抗はほんの最初だけで、あとはもっと奥へと促すかのようにシンジの
 指を締め付けた。
「こっちの穴までスケベだな。これならすんなり入りそうだ」
 一度指を抜き、再び蕾へと戻ったそこへ、シンジは分身をあてがった。
 カナミの腰を掴み、ゆっくりと蕾を貫いていく。
「うあ、し、締め付けられる!」

「んふ〜っ! んんぅ」
 声を漏らさぬようにするカナミ。
 シンジの分身は根元まで咥えられ、シンジは再び腰を動かし始めた。
「こ、こっちの方が断然締め付ける」
 そういう割には動きはスムーズで、淫靡な音は激しさを増す。
 前も後ろも攻められ、カナミの腰はガクガクと震えていた。
「腹の中でバイブが震えてるがよーく分かるぞ。両方同時に攻められて、
 感じてるんだろ?」
 後ろから囁かれる言葉に、カナミはただ頷く。
「そろそろオレも限界だ。最後は兄妹仲良く一緒にイこうな」
 そしてシンジはがむしゃらに腰を振り、そのままカナミの中に出した。
 カナミもバイブを刺したまま潮を噴いた。

 翌朝、二人は学校へ行く準備をしていた。
「う〜ん、今日も学校に行きますかな」
 大きく背伸びするシンジの後ろでカナミは真っ直ぐ立っていた。
「ほら行くぞカナミ」
「はい」
 カナミはそう言うとシンジの後ろについていく。
 首には自ら着けた首輪が見える。
 それが証とでも言いたげに。

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