作品名 作者名 カップリング
「SO EXCLUSIVE」 白帯侍氏 -

「ふぁ〜〜・・・・暇〜」
薄暗い気味の悪い教室の入り口の前、カナミは大きく欠伸をした。
女なのだからもっと慎みを、と言いたくなるほどの大きな欠伸だったが、あいにく人もいない。
思春期全開の女子生徒はだら〜っと机に突っ伏した。

今日は小笠原高校も学校祭。
それぞれのクラスが様々な催し物をして、今日の祭ごとを盛り上げている。
カナミ達のクラスは例の如くお化け屋敷というポピュラーなものに取り組んだ。
しかしそこはカナミ達のクラス。型どおりのお化け屋敷ができるわけもなく。
生温かいこんにゃくが飛び交い、化け猫(?)のコスプレをした生徒が飛び出すといった奇怪なものとなった。
が、これが意外とウケているらしく、30分ほど前まではなかなか盛況であった。
が、今は打って変わってこの状況だ。
気味の悪い教室にも、暇を持て余した生徒の場違いな陽気な話し声がちらほらと飛び交っていた。

「カナミちゃん、そろそろ気を入れ直して下さい」
うつ伏せになっていた顔をカナミは上げる。そこには随分と可愛らしい化け猫——マナカがいた。
「あっ!ごめん・・・・」
「いえいえ、大丈夫です。そろそろお客さんがまた来るかと思いますから」
「え?なんで?」
預言者の如く当然のように言ってのけるマナカを、カナミは不思議そうな顔で見る。
しかしマナカに予知能力などない。
彼女の発言は事実を踏まえたことから考えられたものだった。
「そろそろ体育館でやっている演劇が終わる頃ですから」


「「「ありがとうございました〜〜!!」」」
ステージにいる華やかな衣装を身にまとった生徒達がステージの上から観衆に頭を下げる。
客席からは嵐のような拍手が彼らに贈られた。
拍手の中で幕が静かに下りていく。
主演を務めた少女のまなじりには歓喜の雫が光っていた。

「お疲れ様でしたっ!」
「「お疲れ様でした〜!」」
幕が下りきると、今回の演劇のメンバーを率いていた主演の男子が満足そうな笑みを浮かべた。
それにキャスト、袖で裏方に回っていた生徒が同じように答えた。
「ケ〜イ!お疲れ様〜!」
主演の少女、ケイの元に親友の今岡ナツミが駆け寄る。
彼女も裏方として袖から役者たちのサポートをしていた。
「ありがとう。でも・・・・変じゃなかった?」
「何言ってるのよ、あんたすっごいよかったよ!もうホント迫真の演技」
不安げに尋ねるケイにナツミは満面の笑みで答える。
親友の心からの賞賛に主演女優はやっと固くなっていた顔を緩めた。
「でも綺麗だったな〜・・・観客の男共、あんたに見とれてたかもよ?
彼氏も気が気じゃないわね、きっと」
やれやれといった感じで息を吐くナツミ。
ケイは一瞬きょとんとする。が、すぐに茹蛸のように顔が朱に染まった。
「ナ、ナツミ!な、何言ってるのよ!?」
「あ、でも大丈夫か。あんた、彼にぞっこんだからね〜」
「〜〜〜〜〜!いい加減怒るよ!」
「まぁそう言うなって」


突如ケイの背後から男の声が。ケイがバッと振り向くとそこに立つのは城嶋シンジ。
「ひゃっ・・・」
思わず後ずさるケイ。が、足元がおぼつかない。
慣れないヒールとドレスを着ていたことが頭に浮かんだ時には、すでに地軸が傾いていた。
「あっ・・・・わわっ・・・!」
「お・・・・っと。おい、大丈夫か?」
シンジが咄嗟にケイを支える。
背中に手を回したのでなんとか彼女は尻餅をつくのを回避する事ができた。
「ありがと・・・・でも、いつも後ろに立たないでって言ってるよね」
そう言ってシンジに頬を引っ張る。シンジはまだ彼女を支えたままだというのに結構容赦ない。
「いひゃいいひゃい・・・・ふみまへん」
頬をつねられたまま、ケイを立たせるシンジ。
そうするとやっと頬の引っ張られる感じがなくなった。
「もう・・・・何度言っても聞かないんだから」
「悪かったって。もうしないから許して」
手を合わして大げさに頭を下げるシンジ。
実際は驚くのを見たくてやっているのだから、言葉は偽りでしかないのだが。
それを分かっているケイは呆れるように息をつき、もういいよと目の前の少年に言ってやった。
顔を上げたシンジの顔は反省の色が全く見られないほど綻んでいた。

「ゴホン・・・まぁそれにしてもだ」
一つ咳払いをしてしっかりとシンジがケイと向き合う。
そして彼はケイの髪をクシャ、と撫でながら笑顔で語りかけた。
「言うの遅くなったけど、いい演技だったよ」
「そう?お世辞じゃないの?」
「ホントだって。それに、すっごい可愛かった」
「あっ・・・えっと・・・その・・・・・ありがとう・・・・」
素直な賞賛の言葉にケイは照れながらも礼を述べた。自然と顔が緩んでいくのが分かる。
穏やかで暖かな雰囲気が二人を包む。周囲を完全に置き去りにして二人の世界を作り上げている。
が、それがいつまでも続くわけもなく。
二人の時間は唐突に終わりを告げさせられた。
「ごほん・・・・お熱いのはいいんだけど、回りに私達がいるのを忘れてないよね」
ナツミがわざとらしい咳払いをして二人の間に割って入る。
それでやっと二人は周りがどんな目で自分たちを見ていたかに気付く。
シンジは決まりが悪そうな表情を浮かべ、それに対してケイは本当に恥ずかしそうに俯いた。

「今岡、ちょっとケイ借りるけどいいか?」
ケイよりも早く立ち直ったシンジは頭をかきながら、親友のナツミに尋ねた。
ケイに予定がすでにあるのなら黙って連れて行くわけにはいかない。
だがナツミも野暮ではない。その心配は全くの杞憂だった。
「好きなだけ。後で愚痴言われるのも堪ったもんじゃないから」
「そっか、サンキューな。じゃあ」
右手を上げてナツミに手を振りながら歩いていく。左手ではケイの細い腕を掴んで彼女を引きながら。
ナツミはそれを優しくも、羨望が混じった眼差しで二人を見送る。
自分もあんな人が欲しいものだとしみじみ思った。
彼らの姿がいよいよ小さくなったのでナツミは後ろを振り向いた。
が、そこである事に気付く。もう一度後ろを振り向く。
視界には何人もの生徒や一般客が見える。しかし彼らの姿はもう見えなかった。
「あのまま行ったよね?ケイ・・・・」
ナツミは人混みを眺めながら、誰に言うともなくぽつりと呟いた。


もう皆に周知の事実なのだが、城島シンジと今岡ナツミの親友であるケイは付き合っていた。
3年になるまではクラスが違っていたので全く接点がなかった二人。
しかも、ケイは初めはシンジのことが少し苦手だった。
彼の回りの人間を見ていると自ずとシンジという人間が分かる。
苦労人ではあるが、同時に結構な性少年であるのだ。
そっちの方の知識に疎いケイは、自然とシンジに苦手意識を持っていた。
その二人が付き合うことになったのは二人の親友のおかげだった。
シンジはカズヤ、ケイはナツミの親友で、お互い二人で行動することが多い。
なのでカズヤにナツミが鉄鎚を下しているときはこの二人がよく取り残されるのだ。
最初はお互いぎこちない雰囲気であったが、それが何回目かになったときであろうか。
二人はごく自然に会話を交わすようになっていた。
そうするとケイの中でのシンジ像は自ずと変わっていった。
自分のことをいろいろ気にかけてくれるし、何より彼は優しかった。
それに苦手だったスケベな所も、カズヤと違ってそれなりに分別もついている。
そしてシンジも、ケイといういつものメンバーとは違う雰囲気をもつ少女にどんどん惹かれていった。
外見は文句のつけようがないし、なにより彼女の仕草のひとつひとつがとても可愛らしく感じられた。
その二人が付き合うまでに至ったのは、まさに時間の問題であったと言えた。

シンジはケイの手を引いて人の波を割って進む。
生徒と一般客の視線が集まる。
当然だ。ドレスを着ている女子生徒が手を引かれて歩いているのだから。
ケイは状況を理解できず、辺りを困ったようにきょろきょろと見回している。
「ねぇ、どこ行くの?」
集まる視線を感じているのか、ケイが不安そうにシンジを見つめる。
上目遣いで見つめる彼女に思わず顔が緩むシンジ。
が、それでも歩みだけは止めず、ずんずんと人混みを掻き分けて前へ前へと進んで行った。

シンジが歩みを止めたのは最上階の奥の教室でだった。
いつもここは一年生のクラスとして使われているのだが、学校祭に伴って今は机などが運ばれてきている。
下の階では教室が使われているのでそれなりに賑やかな声が聞こえたが、
一つ階が違うだけで喧騒がずいぶんと遠くなった。
「どうしたの?こんなところで・・・・」
そこで言葉が途切れる。
ケイはいきなりシンジに正面から抱きすくめられた。
「えっ?え〜〜!?」
いきなり過ぎて状況を理解できないケイ。
普段ならこの感触を愛しく思うはずなのにそう感じる余裕も無い。
「実は図星だったんだよな。さっき今岡が言ってたこと」


「えっ?」
自分の行動には何も触れずにシンジはぼそっと呟いた。
当然のことながら、ケイの状況把握にはなんの貢献もしていない。
シンジは気にせずになおも続けた。
「キレイなケイを見れたのはいいんだけど‥‥他の奴も見てると思うとな」
ケイを抱く腕の力が更に強まる。
「独占欲とか自分にはないと思ってたんだけど・・・・格好悪いな・・・」
シンジはそれっきり黙りこくってしまう。
言いたいことはまだあったが、これ以上口を開くのは女々しいと思った。
ケイの顔にはもう驚きの色はなかった。
代わりに子を慈しむような穏やかな顔でシンジの背中に手を回す。
「っ!」
「まぁそう言われると少し困るんだけど・・・・全然カッコ悪くないよ。
だって好きな人がそれほど私の事が大事に思ってるってことでしょ。私は嬉しいよ」
「ケイ・・・」
「私もシンジ君が女子と笑ってるところ見るとちょっとだけ・・・むっ、てなるし。
 シンジ君はそんな私のこと、いやな女って思う?」
「・・・いや、全然。俺も嬉しい」
お互い抱きしめる腕に力を込める。
お姫様と制服の王子は机だらけの教室の中でぬくもりを一つにした。
いつもの感触がどこまでも愛しかった。

「シンジ君、そろそろ行こう?」
しばらく抱き合った後、ケイがシンジの胸にうずめていた顔を上げて呟く。
ケイを抱きしめていた温かさが離れる。自分から言ったというのに名残惜しい。
ケイはシンジの腕を引いて教室の出口に向かおうと足を進める。否、進めようとした。
足が前に進まない。自分の右手の方を見ると黙ってその場に立ち尽くす恋人の姿。
「シンジ・・・くん?」
怪訝そうに眉をひそめるケイ。が、次の瞬間、表情は驚きのそれと変わった。
引力が真横になる。シンジに手を引かれ、ケイの身体はわけもなく引き寄せられた。
「ちょっとシン・・・・・っ!!」
反論する暇もなく唇を塞がれる。
コーヒーか何かを飲んだのだろう、シンジの口内はほろ苦かった。
ケイはシンジの胸をドンッと押す。が、相手は男。力比べで敵うわけもなく。
咄嗟のことに一瞬唇は離れたが、シンジは構わず再びケイの形の良い唇に自分のそれを押し付けた。
容赦なく舌がケイの中へと進行する。縦横無尽にケイの舌を追い求める。
「ん・・・・ふぁ・・・んんっ・・・・・」
懸命にシンジの口撃から逃れようとするが、執拗に自分を追い回す舌の前にその意思も次第に奪われる。
ケイの抵抗は次第に弱まり、ついには止まった。
なすがままに女の口内は男の思うように弄ばれる。唾液が紡ぎだす濡れた音が憚ることなく教室に響いた。
淫らな音とその感触にケイの意識が遠のきそうになる。
シンジの舌の動きはあまりに執拗で、あまりに甘美だった。


ケイの唇を貪るのを止め、顔を離すシンジ。といっても、そこはケイの荒い息がかかる程の距離だ。
焦点の合わない瞳で目の前の獣をケイは見つめた。
穏やかな顔が子憎たらしくて、どこまでも自分の心を狂わす。
「うん。その表情なんだよな」
「・・・なんのこと?」
「他の奴がどんなに見たがっても見れないお前のこと」
「そんな・・・・あっ!」
ケイが言葉を発するのと同時に、シンジの手が吸い込まれるようにケイの胸部へと導かれる。
男の手にちょうどいい大きさのそれは、服越しにシンジの手つきに弄ばれる。
「こんなこと出来るのも俺だけ。その顔を見れるのも、その声を聞けるのも」
「でも・・・はぁ・・・こ、こんな、ふぁ!・・・と、ところで・・・」
シンジの愛撫を受けながら懸命に言葉を搾り出そうとするケイ。
しかし、快感からくる嗚咽を含んだその声は、獣を駆りたたせるものにしかなりえない。
シンジはスカートを手繰りあげて、その雪の様に白いふとももに手を置く。
内ももを優しく撫でるようにすると、ケイの口から漏れる吐息がシンジの顔にかかった。
「やめ・・・て・・・そこは・・・・」
「無理な注文だな。ここが弱いのを知ってるからやってるのに」
陶器のような滑らかな柔肌の感触を手のひらでぞんぶんに楽しむ。
少し変化を加えてやるたびに、ケイの口からは色っぽい声が漏れた。
自分の弱いところを知っているシンジの愛撫にケイの意識は朦朧となってくる。
が、その甘美な一時からふとした事ですぐに現実に引き戻されることになった。
「シンジ・・・くん・・はぁ・・・人の声・・・しない?」
先ほどまでは静かだったこの空間に、全くの部外者の声が侵入していることにケイは気付いた。
シンジは耳を澄ませる。確かに彼女の言うとおりだった。
どうやら数人の女子生徒がこの階に上がってきたらしい。大方仕事をサボりに来たのだろう。
随分近くで話しているようだ。隣の教室で話しているのかもしれない。
ケイはこれに動揺したが、同時に一種の安堵感も覚えた。
「人が・・・来るからさ・・・・もう止めよう?ね?」
シンジの愛撫にされるがままだったが、これで終わる事ができる。
名残惜しい思いもあるが、流石にここで事に及ぶのはまずい。
が、次の瞬間、ケイは目を大きく見開いた。
シンジの手は内ももから離れるどころか、そのままその手を上の方へ滑っていく。
「ちょっと!?シンジくん!」
シンジの行動に驚いたケイはシンジに小声で抗議する。
シンジはそれを意に介さずにそのままショーツ越しにケイの秘所へと指をあてがった。
「やぁっ・・・・しん・・・んッ・・・じ、くん・・・お願い・・・はぁ・・・止めて・・・」
「大丈夫だって。あいつらがこっちに来る理由もないだろ。どうせすぐ行くよ。それに・・・」
シンジはそういうと人差し指でショーツ越しでも分かる割れ目に沿って愛撫を始める。
「どっちにしろ、収まりがつかないだろ。俺も、ケイも」
「ん・・・そん・・・・んッ・・・な・・・」
快感の波に耐えてケイは反論しようとするが、うまく言葉を発せない。
その代わり、彼女の下の口の方は、シンジに雄弁と語りかけていた。
シンジはショーツを愛撫する自分の指に、確かな湿り気を感じていた。
「人が来たから興奮してる?随分今日は早い気がするけど」
「そんなこと・・・ない・・・よ・・・」
「あっ、そう」


そういうとシンジは今度はショーツの中へと指を入れ込み、割れ目の中へと指を滑り込ませた。
十分に蜜を湛えたケイの花弁は、すんなりと二本のシンジの指を飲み込んだ。
「あぁぁああ!」
いきなり自分の中に入ってきた異物の感触にケイは思わず声を漏らす。
慌てて右手で口を押さえる。が、身体の中を駆け巡る快感から嗚咽が指の隙間から漏れた。
「もう一度聞くよ。興奮しただろ?」
意地の悪い顔でシンジが再度尋ねる。といってもそれは答えが分かりきっている問いかけだった。
「ん・・・・はぁ・・・・・う・・ん・・・・」
ケイは恥ずかしそうに声を絞り出して肯定する。
反応を確かめるために薄目でシンジを見る。そこには満足げにこちらを見つめる最愛の人の顔。
ケイはあまりの恥ずかしさに、堪らずぎゅっと目を閉じた。
シンジは左手で秘所への愛撫を続けながら、ケイの顔のいたるところに唇を落とす。
涙がにじむまなじり、赤く染まった耳、うっすらと汗がにじむ首筋。
ケイは楽器のようにシンジの動きに反応した。
左手の動きを変え、啄ばむようなキスをする度、艶のある嬌声が教室に静かに響く。
シンジはキスをするのを止めて視線を下に向ける。
ケイの立っている所が少し濡れていた。
そこを見ているとまた一滴、重力にしたがって床へと落ち、その水溜りを広くした。
「もう入れても大丈夫だよな」
口に出してみるが、それは聞くまでもない事だった。
愛撫を止めた左手はもうふやけるくらい秘所の蜜を味わいつくしていた。
シンジの方はとっくに準備万端だ。今か今かとパンツの中で待機している。
シンジが軽く促すと、ケイは素直にショーツを下ろして近場の机に手をつく。
ケイもすでに教室での情事に半ば溺れていているようで、
豊満なヒップを無防備にさらし、潤んだ瞳でシンジを見つめていた。
「ゴム・・・・忘れないでね・・・」
「分かってるって」
心配そうに確認を取るケイ。シンジは心得顔でポケットから四角いそれを取り出す。
手馴れた手つきであっという間に自分のペニスにコンドームを装着し、ケイの後ろに立った。
「改めて見るとすごいな」
スカートをまくり、あらわになったケイの花弁を眺めそう呟く。無論、ケイに聞こえるように。
ケイは困ったような瞳をシンジに向ける。
「もぅ・・・全部、シンジ君のせいじゃない・・・・」
「でもケイ、お前ももう我慢できないだろ」
「・・・うん・・・ほしい・・・シンジ君のが」
ケイの口調からは、すでに懇願の意を感じられた。
シンジもこれ以上苛めるのも流石に可哀想だと思い、素直に陰茎を彼女の入り口へとあてがった。
「じゃあ入れるぞ」
シンジは少しずつ腰を突き出した。
ずぶずぶとシンジのモノはケイの性器へと滑り込んでいく。
「んんっ・・・ん・・はぁぁあ・・・」
ケイは身体に走る快感の波に、苦悶の表情を浮かべながら熱い息を吐き出す。
ケイの背中にぴったりと身体を密着させると、男根が根元の方まで完全にクレバスに飲み込まれた。
腰をゆっくりと前後させる。彼女の敏感な肉が、シンジのモノを心地よく包む。
動かす度にケイの中はシンジのモノを搾り取るかのようにきゅうきゅうと締め付けてきた。
「すごいな・・・ケイの中・・・なんだかんだ言って・・・・興奮してるんだ?」
「んはぁっ!そ、そんなこと・・・・ふぁああ!」
「教室でこんなことしてるんだぞ。しかもお前の格好。変態だよ、俺たち」
「言わないでよぉ・・・そういうこと・・・・」
非難のまなざしをシンジになんとか向けようとするケイ。
彼女の目が涙でゆらゆらと揺れて見えた。


ペニスにかかる心地のよい圧力を感じながら、シンジはただただ腰を動かす。
ケイの中はとにかく熱かった。あまりの熱と快感で脳が焼かれそうだ。
快感から自ずと腰の動きが早まっていく。
教室に肉がこすれあう時に生じるジュブジュブという淫靡な音が響く。
「シンジ・・・くん・・んはぁあ・・・・もっと・・・してぇ・・・」
シンジの動きに合わせているかのように、ケイの理性も次第に飛んでしまっていく。
近くに誰かがいた事も頭から離れたように、快感にまかせて甘い声を上げる。
シンジのモノが中に押しいってきて、また引いていく。
肉と肉とが擦れるたびに、電気のような快感が彼女の身体を駆け巡った。
「はあぁあ・・・もう・・・げん・・かい・・・シンジ・・・くん・・・・」
「おれも・・・そろそろ、ヤバイ」
ケイの切なげな声を聞き、シンジはラストスパートをかける。
快楽の階段を駆け上るべく、更に腰をケイへと強く叩きつける。
ケイの中はシンジのものを全て絞り尽くすように、ぎゅうっと引き締まった。
「あぁあ!ああぁん!シンジくん!!」
「ぐっ・・・ケイ!」
二人の頭が真っ白になるのと同時に、シンジのモノからありったけの精が吐き出された。
ケイは弓のように身体をそらし、ぐったりと机に突っ伏した。
シンジはケイに重なるように身体の重みをケイに預ける。
喧騒から離れた教室に荒々しい息遣いが響く。
二人の口から漏れるそれは、人というより獣の交わりの後を思わせるようなものだった。

「やっぱりシンジ君も新井君の友達なんだね・・・」
並んで歩くシンジの横でケイは溜め息混じりに呟いた。
今二人はケイの着替えを済ませるために更衣室に向かっている。
相変わらずドレスを身に纏うケイには好奇の視線が注がれている。
と言っても先ほどの情事の後。本人はすでにあまり気にしていない。
「本当にスケベなんだから。普通あんなとこであんなこと・・・しかも人まで来たのに」
「あの時のケイがあまりにも可愛くてつい・・・ごめんって」
「いつもは優しいのに。これじゃあ下手したら新井君よりたち悪いよ」
「ちょ・・・それは言い過ぎだろ・・・」
「どうですかね〜」
ケイはふざけながら眩しい笑顔をシンジに向ける。
なんだかんだ言ってそれほど気分を害しているわけではないようだ。
シンジは苦笑しながら、先に歩くケイを呼び止める。
そして振り向いたケイに、いやに恭しい態度で頭を下げた。
「失礼しました、姫。これからは無礼がないよう努力致します故、どうかお許しください」
突然のシンジの行動にぽかんとするケイ。
だがそこは今日主演を務めた女優。アドリブも手馴れたものだった。
こほんと軽く咳払いをし、いかにもという口調でそれに答えた。
「いいえ。先ほどの行為はそのくらいの謝罪では済ませる事はできません。
でも・・・そうですね。ランチのおごりで手を打ちましょう、王子」
シンジが顔を上げると、楽しげに微笑むケイの顔が。
随分と簡単なことで許してくれるんだな、と内心で苦笑するシンジ。もちろん表情には出さない。
それよりも、この笑顔を見れば自ずと自分まで顔が緩んでしまうのだから。
シンジはケイの前にすっ、と手を差し出す。
制服姿の王子の手に、安上がりな姫はそっと自分の手を重ねた。


——おまけ——

時間とは流れを止めるものではない。何事にも例外なく終わりが訪れるというもので。
楽しかった学校祭も終わり、玄関の前にはたくさんの生徒がたむろっていた。
「終わっちゃったね〜学校祭」
「そうだな」
カナミとシンジの城嶋兄妹は並んで校門の前に立っていた。
「なんかお祭ごとが終わった後ってなんか寂しいよね。射精した後もこんな感じなんだよね」
「あぁ、そうだな。特に昼間はな」
カナミのボケに突っ込みもいれず同意するシンジ。女子生徒が二人の横をそそくさと通っていった。
しばらく二人で待っているとアキとマナカがやってきた。
カナミは今日三人で打ち上げに行くらしい。おそらくこの二人がそのメンツなのだろう。
「気をつけていけよ。あと何時頃帰るのか連絡入れろよ」
「は〜い。お兄ちゃんもちゃんとご飯食べてね」
そう言ってシンジは妹を見送ろうとする。が、カナミはシンジの方を見て思い出したように口を開いた。
「でもさ、お兄ちゃん」
「ん?なんだ?」
「さっきの話だけど、今日の昼は寂しい思いなんかしなかったんでしょ?」
「は?」
妹の発言に怪訝顔のシンジ。そして、そこでふとある事に気付いた。
カナミの後ろにいる二人の様子がおかしい。
片方に視線を向けると気まずそうに視線をそらす、もう片方を見ればこちらはニヤニヤ。
再び正目を向くとをそこには満面の笑みを浮かべたカナミの顔が。
「じゃあもう行くね。それじゃあケイ先輩にもよろしく〜」
そう言って歩いて行ってしまう三人組。あっという間に彼女達の後姿は宵の闇の向こうに消えていった。
「シンジく〜〜ん!!」
怪訝そうに妹達の消えていった薄闇を眺めるシンジは、呼ばれた声の方を向く。
そこには小走りで近づいてくるシンジの待ち人の姿。
「ごめん。待った?」
「いや、さっきまでカナ・・・妹がいたから。じゃ、行くか」
そう言って手を差し伸べるシンジ。ケイは少し息を切らしながらその手をそっと握る。
と、そこではっとするシンジ。血の気が急激に引いていった。
(昼間って・・・・あの時か!?)
青ざめるシンジに、それを怪訝そうに眺めるケイ。
「どうしたの?」
「あ、いや、その・・・・なんでもない」
乾いた笑いをするシンジ。ケイはそれを不思議そうに眺める。
ケイの手を握って歩いていく道中、シンジはカナミとケイにどう説明しようかと、一人思い悩み続けていた。

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