作品名 作者名 カップリング
「影四つ 第二話 幼い頃の約束」 そら氏 -

「む・・・・朝か・・・」
朝日を浴びてシンジは体を起こした。あの旅館での悪夢からすでに2週間程度たっていた。
あんなことがありながらも、カナミやマナカ、アキとの関係は何も変わっていない。むしろ、それが怖いくらいだ。
「おにいちゃーーーん!朝だよ〜〜〜!!」
階下からカナミの声が聞こえる。朝ご飯の用意ができたんだろう。
「ああ、すぐ行くから待っててくれ〜!」
とりあえず声をあげて答えておく。
「え!?すぐイクの!?お兄ちゃんって早漏!?」
アーアー何も聞こえな〜〜い。

「うぅ、さむ〜い・・・今日も相当気温低いらしいよ、お兄ちゃん。」
食事諸々を済ませ、カナミと玄関を出て登校する。季節は1月。まだまだ寒いのだ。
「いつも思うんだけどさ、女子はスカートって寒くないのか?」
突き刺さる風に身を縮ませながらシンジが言う。
「寒いに決まってるよ〜。ほら、女の子はストーブの前でたむろしたり、ジャージはいたりしてるでしょ?」
ああ、そういえばそうだった。確かにウチのクラスも女子はストーブの前でたむろしている。
それにしても、スカートの下にジャージってのは正直いただけない。
「お兄ちゃんはスカートの下にジャージってどう?萌える?萌えない?」
丁度考えていた質問にビクッと体を跳ねさせるシンジ。
「ん・・・まぁ、どっちでもいいんじゃね?あれはあれで好きな人いそうだし。まぁ、俺はないほうがいいけどな。」
とりあえず当たり障りなく答えておく。ちなみに、友人の新井カズヤは昔は断固反対派だったが、最近は
ジャージを履いてると油断してか胡坐かいたりする女子もいるとかでこれはこれで!らしい。
「ふ〜ん、そうなんだぁ。やっぱりパンチラないと学園生活つまらないモンね!」
グッと拳を握るカナミ。妹よ、俺の学園生活の楽しみはパンチラだと思ってるのか・・・?
「あ、カナミちゃんとお兄さん。お早う御座います。」
後ろから不意に声がかけられる。少しクセっ毛だが綺麗な黒い長い髪を揺らしたマナカだった。
「おはよ、マナカちゃん!今日も寒いね〜。」
ニコニコしながら挨拶を返すカナミ。いつも思うがこの二人はまるで姉妹のようだ。
「ええ、おかげで私のキンタマも縮こまってますよ。あ、ウチの猫の事ですよ?」
だったら、初めから猫って言いましょう。




「はぁ〜、ようやくお昼だぁ〜。さ、食べよ食べよ〜。」
お昼休みのカナミ達のクラス。カナミ、マナカ、アキ、ショーコの仲良し4人組は机を合わせて
お昼ごはんに興じていた。
「でね、その時彼ったら凄い攻めでね?」
飯時に彼氏との情事をしゃべるショーコ。もっともこれは見慣れた光景で、思春期なカナミとネタ仕入れに
余念のないマナカはとても興味深そうに話を聞いている。
アキは話を聞きながらも意識は別のところへ飛んでいた。2週間前の旅行でのこと。
まぁ、恥ずかしい出来事だったんだけど、いま考えるべき事はそこじゃない。
マナカとカナミはお兄さんが好きだと言った。でも、自分は分からない。ただ・・・ただお兄さんとマナカが
キスするのを止めてしまった。何故?自分が止める前にも二人はキスをしていたのに?
何故あの場面で?何かが・・・きっと何かがあったのだろう。自分が絶対に見たくなかった光景が。
「おーい、アキ?どうした〜?何かぽ〜っとしてるぞ〜?」
ふと、ショーコの呼ぶ声で我に戻った。
「ああ、ごめんごめん。何かボーっとしちゃってたね。」
ポリポリと頭をかくアキ。そんなアキにマナカは言う。
「ふふ、アキさんったら大胆ですね。こんな昼間からそんなぽーっとするほどオナニーを・・・」
「うん、それ以上言ったらプールに突き落とすから。」
アキがマナカに釘をさす。こうして少女たちのお昼は過ぎていくのだった。

「よし、これで今日の授業は終わり。テストもそんな遠くないから各自勉強するように!」
6時間目の小宮山先生の授業が終わり、シンジは一息ついていた。
「あ、城島君。今日さ、委員会の作業あるからちょっと残ってね?」
そこにクラスメイトであり、同じ風紀委員の今岡ナツミがやってきた。
「ん?ああ、そういえばそうだったな。OK,さっさと片付けちまうか。」
シンジが席を立つ。するとそこにカズヤが現れた。
「なんだ、シンジ委員会かよ。せっかくAVでも借りに行こうと思ったのによ〜。」
そういう事は思ってても小声で言えよ、と心の中でツッコミを入れる。
「しゃあねぇ、俺はAV借りに行くからお前は今岡とAVシチュでやっちゃ・・・へぶぅ!」
言わんこっちゃない、カズヤの言葉にナツミが鉄拳制裁をする。しかし、カズヤも懲りないよなぁ。
「あ、ナツミ今日仕事あるんだ〜。じゃあ、私部活あるから終わったら一緒に帰ろ〜。」
モザイクのかかったカズヤを華麗にスルーしてケイが言う。活動的なナツミに清楚なケイ。対極のような
二人は以外に息が合うのか、かなり仲がいい。
「ふ・・・つまりは百合シチュで・・・ひでぶ!」
そしてこの馬鹿も何だかんだで仲がいい気がする・・・




「やれやれ、ようやく終わったか・・・」
シンジとナツミが作業を終えたときにはもう夕方だった。少しお腹もすきだしている。
「お疲れ様、城島君。それじゃあまた明日ね〜。」
プラプラと手を振ってナツミが去っていく。
「ふぅ、俺も帰るか・・・」
シンジも帰ろうと昇降口に行こうとした時だった。遠めになにやら重そうな荷物を持った女生徒がいる。あれ・・・
「マナカちゃん、どうしたんだい?」
シンジはその女生徒、黒田マナカに近寄り言った。マナカはシンジと認識すると荷物を一度置いて言う。
「ええ、これを体育倉庫に持っていかなくてはならなくて。くっ!これで大胸筋を鍛えるといいって小宮山先生
に言われて乗ってしまった自分が悔しい・・・!!」
本当に悔しそうだった。大胸筋を鍛えるとどういいのかはとりあえず記憶にしまっておこう。
「全く、しょうがない先生だな。よっと・・・結構重いな。これ、体育倉庫だっけ?」
シンジが廊下に置いてあった荷物を持ち上げる。
「あ、お兄さん・・・悪いですよ。私が引き受けてしまいましたし・・・」
「いいよ、女の子にこんな重いの持たせるちゃいけないだろ。ほら、行こう?」
シンジが歩き出そうとすると、マナカはシンジの前に立ちふさがり、そしてシンジの手を覆うように荷物を持った。
「それでしたら・・・二人で行きましょう。」
そう言って歩いていくマナカ。シンジも特に何も言わずマナカと荷物を持ちながら体育倉庫へ向かって行った。
「もうすっかり冬ですね・・・外の部活動ももう帰る準備してます。」
マナカに言われて運動場を見る。そこでは野球部がグラウンドをトンボがけしているのが見えた。
「野球部もこの寒い中頑張るよなぁ。俺だったらすぐ中に引きこもっちゃいそうだよ。」
シンジが笑いながら言う。そうこうしている間に外の体育倉庫に到着する。
「えーっと・・・これと同じのは・・・っと。あった、あの奥ですね。」
とりあえず倉庫の電気をつけてマナカが仕舞うべき場所を見つける。その時だった。
ガガガガガガガガガガ     ドン!!!!
背後から何か重いものがぶつかった音がする。シンジが後ろを振り向くと今まで少し差し込んでいた
光がいまはもう見えなくなっていた。つまり・・・倉庫の扉が閉められてしまったのである。
「え・・・ちょっと待った!くそ、まだいるってのに!」
シンジが荷物を置きドアを思い切り引っ張る。しかし、鍵がかかってるのか、或いはトンボが引っかかってるのか
ドアは重く閉じられたまま動かない。
「開きませんか?お兄さん。」
後ろからマナカが心配そうに聞いてくる。シンジもどうにか頑張ってみるがダメそうである。
「くそ・・・そうだ、携帯!カナミとかに電話して助けてもらおう!」
シンジが制服のポケットから携帯を取り出す。しかし・・・
「圏外・・・・くそ!マナカちゃんは?」
「すいません・・・私教室の鞄の中に携帯置きっぱなしで・・・」
マナカが申し訳なさそうに言う。シンジはもう一度ガンガンと音を立てて扉を叩いたが、気づくものはいなかった。

そうこうしてるうちにシンジとマナカが体育倉庫に閉じ込められて1時間ほどがたっていた。
「誰も・・・来ませんね・・・」
マナカがぽそりと言う。今現在二人は体操マットに座っている状況だ。マナカはただじっと待っていた。
しかし、シンジにしてみればこの状況は気が気じゃない状況だった。たった2週間前の出来事が頭の中で再生
されてしまう。マナカの白い肌が焼きついて離れない。
「あの、お兄さん・・・隣行っていいですか・・・?」
「へ?あ、うん・・・いいけど。」
マナカの言葉にシンジはビクッとする。正直近くに寄られたら色んな意味でやばいことになりそうだった。
「すいません・・・その・・・怖くて・・・」
マナカがすっとシンジの真横に座る。腕と腕が触れ合っている距離だ。シンジはマナカの横顔を見る。
改めて見なくてもマナカは美少女だ。釣り目のせいか少しキツメの印象を与えるが実際は普通・・・とは
微妙に言いがたいが可愛らしい子だ。マナカのシャンプーの匂いがシンジの鼻をくすぐる。
「そういえばあの時は言ってませんでしたね・・・」
急にマナカがシンジを見つめながら言う。その瞳にシンジは吸い込まれそうになる。
「私がお兄さんを・・・好きな理由・・・ちゃんとあるんですよ?」
そう言ってマナカはシンジの手をギュッと握る。二人の手に熱が篭る。



「り、理由って?」
マナカの手の柔らかさにドキドキしながらシンジは聞き返す。マナカは少し笑うと言った。
「昔・・・まだ私が幼稚園の頃です。約束・・・覚えてませんか?」
マナカはシンジの手を握りながらシンジの目に語りかける。
幼稚園・・・子供の頃・・・約束・・・?
「ごめん・・・ちょっと覚えてない。」
しかし、どうにも思い当たらない。確かに当時からカナミとマナカは仲が良く、自分を交えてよく三人で遊んで
いたのは覚えてる。その時の約束なんだろうか?しかし・・・どうにも覚えてなかった。
そんなシンジにマナカは怒る様子もなく、握っていた手を離しシンジの頬に当てて言った。
「ふふ・・・それじゃあ・・・あなたは健やかなる時も、病める時も、妻『マナカ』を永遠に愛し続ける事を
誓いますか・・・?」
シンジの記憶が遡る。そうだ・・・マナカちゃんが親御さんの都合でまた引っ越して行く時・・・
泣きじゃくるマナカちゃんに俺はカナミと・・・
「マナカちゃん・・・・それもしかして・・・」
シンジが手をマナカの頬に当てる。マナカの体温が伝わってくる。そうだ、あの時もこうして・・・お互いの手を
相手の頬に当てながら・・・
「はい。思い出してくれましたか?私はあの時からきっとお兄さんが好きだったんです。だから・・・再びここで
カナミちゃんと。そしてお兄さんと再会できたのが本当に・・・本当に嬉しかったんです。」
マナカが頬に当てていた手を徐々にシンジの首に回していき、そのまま華奢な体をシンジに預けていく。
「好きです・・・シンジさん。あの時の・・・幼い頃の約束を・・・果たしてください。」
そう言うとマナカはシンジにキスをした。ただ重ねるだけのキス。それを長い時間、長い時間続ける。
「ん・・・シンジさん・・・シンジ・・さん・・・大好き・・・です。」
マナカがシンジを抱きしめる。シンジはマナカを全身で感じていた。
髪がサラサラだ。肌がツルツルだ。体が柔らかい。そして唇も柔らかくて優しい。
「マナカちゃん・・・俺・・・」
シンジもマナカを優しく抱きしめる。何て言えばいいのか分からないが、ただ今は目の前の少女が愛しかった。
マナカは一度シンジから体を離し、リボンを外しセーターを脱ぎ、ブラウスのボタンに手を掛けながら言う。
「シンジさん・・・私もう16ですから・・・だから、抱いてください・・・」
プチンプチンと一つずつボタンが外れていきマナカの肌が露わになっていく。4つ目を外したくらいでマナカの
ブラウスの下から真っ白なブラと真っ白な胸がチラリと見える。
「あ・・・マナカちゃん・・・」
シンジは今までにないくらい興奮しながらも体が動かなかった。ただ、そのマナカの動きに目を奪われていた。
シュルと音とともにマナカがブラウスを脱ぐ。そして、一度深呼吸して背中に手をやると言った。
「あの・・・私胸小さいですけど・・・嫌いにならないでくださいね?」
上目遣いでシンジを覗き込むマナカ。シンジはガチガチに固まりながらも頷いた。それを見たマナカは躊躇
することなくブラをとった。露わになるマナカの胸。お世辞にも大きいとは言えない。言えないが・・・何か
神秘的なものを感じさせる。
「シンジさん・・・触ってください。」
マナカが未だに固まっているシンジの手をつかみ自分の胸に持っていく。シンジの手のひらはそのままマナカの胸
を包み込むように触れた。
「んっ・・・」
マナカの体が少し跳ねる。そのままシンジの手はマナカの胸を少しずつ、優しく揉みほぐしていく。まだ少し堅さが
あるものの、それはすでに女性の胸だった。少し体がほぐれたシンジは撫で回すようにマナカの胸をもみ
キュッと乳首をつまむ。



「はぁあ!ん・・・くぅ・・・」
さらにマナカの体がビクッとする。シンジはその反応を見ながら口を乳房に運んでいった。
ちゅぷ・・・と乳首を口に含む。それは遥か昔、記憶にはないが本能に残っている母親の味を思い出させる。
舌で乳輪を嘗め回し歯で軽く乳首を噛んでやる。
「やぁ・・・あぁ・・んん・・・気持ち・・・いい・・・」
マナカから甘ったるい声が漏れてくる。猫なで声と言うんだろうか、今まで聞いたことのないような甘い声だ。
シンジはマナカの胸を口で愛撫しながら手を下へゆっくり伸ばしていく。おへその辺りを撫で回すと
マナカは少し体を捻らせた。そのまま下へもって行きスカートを捲る。そこには鉄パンツがあると思っていた。
「あれ・・・マナカちゃんって・・・」
そう・・・あるはずの物、貞操帯がないのだった。マナカは顔を赤くしながら言う。
「その・・・貞操帯はめてると力が出なくて・・・荷物運ぶために外してたんです・・・」
何とも不思議な少女だった。まるで前張りがあると真の力が発揮できない某ジャングルの王者だ。
「そうなんだ・・・・その・・・開けていいかな?」
開ける・・・その言葉は適切なんだろうか。ただ、貞操帯こそないもののシンジにはまだマナカの股間には
閉ざされたドアのような物があるような気がしていた。
「はい・・・シンジさんが開いてください・・・」
マナカが目を伏せながら言う。自分で言いながら恥ずかしいんだろう。シンジはマナカの白のショーツを脱がす。
そこはビデオでしか見たことのない秘境だった。おそらく綺麗に処理しているんだろう。男とは違いマナカの
そこの毛は綺麗に形が整っていた。シンジはその茂みの奥、割れ目にツッと指を入れてみる。
「ん・・・指・・・入りましたよ・・?」
少し体をくねらせる。シンジはそのままゆっくり指を奥へ奥へ入れていく。シンジの指にマナカの液が絡まって
いく。これが濡れるって奴なんだろう。一度指を抜くとその指は透明の液で蛍光灯の光を反射していた。
「マナカちゃん・・・指2本入れてみるね?痛かったら無理しないで・・・」
マナカはコクリと頷く。シンジはそれを見るとゆっくり今度は2本の指をマナカの中に入れていった。
「はぅ・・・ん・・・さっきより・・・あん・・・んん〜・・・」
マナカの息遣いが荒くなる。シンジが入れているのは人差し指と中指。その2本の指の第一関節を
曲げてゆっくり中をかき混ぜる。あまった親指で割れ目の少し上、豆のようなものを刺激する。
「あぁん!はぁ・・・んんあぁ・・・変な・・・・感じ・・・です・・・ん・・・あ・・・」
マナカの中からじゅぷにゅちゅと卑猥な音が聞こえてくる。ブラウン管越でしか見てなかったのが
今こうして目の前にある。それがシンジのペニスをすでに120%膨張させている。
「はぁ・・ん・・・シンジさんの・・・すごくなってます・・・よ?窮屈そうなんで・・・ん・・・」
マナカが少し体を動かすとシンジのズボンのファスナーに手をやりそれをゆっくり下ろす。そのままズボンの中に
手を突っ込みトランクスを下ろすとシンジのペニスを握り外に出してやった。
窮屈なズボンから開放されたペニスは天に向かうようにいきり立っていた。
「シンジさん・・・今日もしましょうか・・?」
マナカがシンジのペニスをゆっくりしごきだす。しかし、シンジはマナカの手を止めると言った。
「今日は・・・このまま・・・その・・・入れたい。その・・・イッちゃいそうだからさ・・・」
ハハと頬をかきながらシンジが言う。マナカは分かりました、と言うとペニスから手を離すとその手に唾をツーっと
たらして手に馴染ませると、それでシンジのペニスを少しだけしごいた。
「っ・・・マナカちゃん、何を?」
「潤滑油みたいなものですよ・・・少しでも入りやすいように・・・」
そう言ってマナカはシンジのペニスを自分の入り口にあてがった。
「ん・・・ここ・・・ですよ・・・」
シンジはそのまま頭だけ入れてみる。マナカがシンジのペニスの頭だけを包み込む。
「うあ・・・っつ・・・あ。そうだ、マナカちゃん。その・・・・ゴムは・・・?」
よくよく考えれば生だ。いくらなんでもそれはヤバイ気がする。しかし、マナカはシンジにキスをすると
「今回だけは・・・・生でお願いします・・・初めてはそのまま・・・シンジさんを感じたいんです・・・
あ、でも出すのは外にしてくださいね?」
と言った。シンジは一度呼吸をすると腰を少し前に出す。



「いいい・・・づ・・・んあ・・・・・・」
想像よりかなりキツイ。マナカが目をつぶって堪えているのが分かる。
「あ・・・マナカちゃん大丈夫・・・?その・・・ごめん。」
とりあえず謝る。痛みが分からないが、とりあえず謝る。
「大丈夫ふぇす・・・よ・・・づ・・ん・・大丈・・・んあ・・・」
全然大丈夫そうではない。そんなマナカが痛々しくてシンジは一度ペニスを抜いてしまう。
「ごめん、マナカちゃん。何か見てられなくて・・・」
シュンとするシンジ。するとマナカは少し考えるとシンジを押し倒した。
「へ・・・マナカちゃん・・・何を?」
マナカはシンジの上に乗っている。まさか・・・・
「ふぅ・・・・いきます・・・タラタラ入れるより・・・・一気に・・・!」
一つ深呼吸。そしてそのまま腰を落とした。シンジのペニスに何かを突き破る感覚が走る。
「いい・・・づあああああ・・・・・んんんん・・・・・ああ・・・入っ・・・・た・・・・」
目をつぶり大粒の涙を浮かべているマナカ。破られた処女膜はペニスを伝い体操マットに染みていく。
「あ・・・マナカちゃん・・・・大丈夫・・・?」
シンジがマナカの頬に手を当て、そのまま目に溜まっている涙をぬぐう。マナカは目を開けると
「これで・・・私も大人の女性ですね・・・・」
と言うとそのままシンジの体に倒れこんできた。シンジはマナカを抱きとめると少しずつ腰を動かし始める。
「はぁ・・・あん・・・・あん・・・んん・・・・」
ゆっくりゆっくり動く。それだけでもシンジには強烈な刺激だ。
「く・・・ごめんマナカちゃん・・・俺もう・・・」
「ん・・・はぁん・・・いいですよ・・・ん・・・」
シンジはマナカを抱いたまま上体を起こすとそのままマナカを寝かせ、正常位をとりゆっくり腰を動かす。
「あん・・・あん・・あぁ・・・はぁ・・・シンジさん・・・ん・・・好き・・・」
少しずつ速度をあげるシンジ。シンジはマナカの胸に顔を埋めると絶頂を迎えそうになった。
「あ!マナカちゃん!いくよ・・・うあ、イク!!」
シンジはペニスを引き抜くとそのままマナカの胸に大量の精子を発射した。そのまま体操マットに体を
倒す。マナカはお腹で息をしながらシンジに体を寄せて小さな声で言った。
「誓いますか・・・・?誓いませんか・・・・?」



「おにいちゃーーーん!!マナカちゃーん!!!いるーーー!!!」
初めての性交から20分ほどたったくらいだろうか。おそらく連絡が途絶えて学校に戻ったカナミが
体育倉庫へ駆け込んできた。ちなみに、情事の後始末は済ませてある。
「お兄さん、マナカ!よかった・・・・無事だったんだ。」
必死に駆け回ってたんだろうか。アキは冬だと言うのに汗をかいて白い息を吐いていた。
「カナミちゃん、アキさん・・・・スイマセンでした。助かりました。」
柔らかい笑みを浮かべてマナカが言う。相当に心配だったんだろうか、カナミはマナカに抱きついてワンワン
泣いている。とにかく・・・・助かったようだった。
「ありがとう、アキちゃん。明日までこのままかと思ったよ。」
シンジもアキにお礼を言っておく。アハハと笑いながらアキはふと、ある奇妙なものを見つけた。
「あの・・・それ血痕・・・?」
ビクッとしながらアキの指差す先・・・すなわちマナカの血を含んだマットが目に入る。
「あ!あれは・・・あれはね。ここ電気つけないと暗いでしょ?それで俺が鼻うって鼻血出ちゃってさ。」
我ながら絶妙な言い訳だ!と思いながらシンジが言う。アキは多少不思議に思いながらも
「まぁ、どうでもいいですね。お兄さんもマナカも疲れてるでしょ?今日は早く帰りましょう!」
アキがそう言って倉庫を出て行く。カナミもそれについて行き、少しの間だけ再び倉庫は二人だけになった。
マナカは少し顔を伏せ、再び赤く染まった顔をシンジに向けると言った。
「まきますか?まきませんか?」
さっぱり意味がわからない。
「あ、違いました。シン・・・お兄さん、続きです。誓いますか?」
そう言ってマナカはクルリと方向転換して倉庫を出て行った。
シンジの記憶が少しだけその意味を呼び戻す。続き・・・誓いますか・・・記憶の中の
神父役のカナミが言う・・・「あなたは健やかなる時も、病める時も、妻『マナカ』を永遠に愛し続ける事を
誓いますか・・・?」と。続き・・・・そうだ・・・あの時は・・・
あの時は何だかんだで照れてた俺は少し答えなかったんだ・・・そしてその間に時間切れになって・・・
俺が答えられないままマナカちゃんは引っ越してしまって・・・そうか。約束はまだ守れてないんだ・・・
だから・・・だから俺は約束を守らなくちゃいけない。
「誓い・・・ます。」
誰もいない、誰も聞いていない無人の空間の中でシンジはそう言って、倉庫を後にした。

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